解熱鎮痛薬
NSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェン、アスピリン、エテンザミド)は胃腸の粘膜や腎臓に負担をかけ、吐き気、胃痛、黒い便(消化管出血)、むくみ、尿が減るといった反応が現れます。アスピリンでは耳鳴りが早期のサインになります。アセトアミノフェンは飲んだ直後は何も感じないことが多く、数時間から翌日にかけて肝臓の障害が進みます。
Overdose — Reactions
市販薬を多く飲んだとき、体には実際に何が起きるのか。薬のグループごとに、現れうる反応を添付文書・PMDA・公的機関の資料からまとめました。
Before reading
反応は、薬の種類・飲んだ量・体質・一緒に飲んだものによって変わります。
量だけで危険度は決まりません。症状がなくても、時間がたってから悪化することがあります。
すべての薬に共通する反応はありません。まずは、大きく4つのグループに分けて見ていきます。
NSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェン、アスピリン、エテンザミド)は胃腸の粘膜や腎臓に負担をかけ、吐き気、胃痛、黒い便(消化管出血)、むくみ、尿が減るといった反応が現れます。アスピリンでは耳鳴りが早期のサインになります。アセトアミノフェンは飲んだ直後は何も感じないことが多く、数時間から翌日にかけて肝臓の障害が進みます。
かぜ薬は複数の成分を含み、眠気、ふらつき、口の渇き、動悸などが重なって現れます。デキストロメトルファンやジヒドロコデインの作用で、ふわふわした浮遊感、体が思うように動かない感覚、幻覚、呼吸が浅くなるといった反応が出ることがあります。
眠気、だるさ、口や喉の渇き、めまい、頭痛などが中心です。第2世代の抗ヒスタミン薬は眠くなりにくいとされますが、量が増えると眠気やふらつきが出ることがあります。動悸、尿が出にくい、耳鳴りといった反応も記載されています。
H2ブロッカーのファモチジンでは、便秘、下痢、頭痛などが中心です。高齢者や腎臓の機能が低下している人では、意識がぼんやりする、落ち着かない、幻覚といった反応が現れることがあります。整腸剤は重い報告が少ないものの、安全を保証するものではありません。
反応の出方には大まかな傾向があります。ただし、この順番どおりに進むとは限りません。
Soon — すぐに出る
眠気、ふわふわ感、吐き気、耳鳴り
飲んだあと比較的早く気づきやすい反応です。デキストロメトルファンの浮遊感、アスピリンの耳鳴りなどが代表的です。
Later — 遅れて出る
胃腸の出血、腎臓の障害、肝臓の障害
気づいたときには進んでいることがあります。黒い便、尿が減る、皮膚や白目が黄色くなる、強いだるさは目安になります。
Severe — 重くなると
呼吸が浅い、意識がもうろう、けいれん
119番をためらわないでほしい反応です。呼びかけへの反応が鈍い、呼吸が苦しいときも同じです。
各薬の要点です。時期ごとの詳しい反応と出典は、薬名から開けます。
飲んだ直後は何も感じないことがあります。数時間から翌日にかけて、肝臓の障害が進むことがあります。
胃腸と腎臓に負担がかかり、吐き気、胃の痛み、めまい、眠気などが現れやすくなります。
眠気、口の渇き、頭痛、動悸など。ふらつきやだるさが強く出ることもあります。
主に便秘、下痢、頭痛など。高齢者や腎臓の機能が低下している人では、意識がぼんやりすることがあります。
眠気、口の渇き、めまい、だるさなど。頭痛や動悸が現れることもあります。
胃腸への負担が強く、胃痛、吐き気、胃腸の出血などが起こりやすくなります。腎臓や肝臓への影響にも注意が必要です。
ふわふわする、体と頭が離れた感じがする、幻覚が見える、強い眠気などの反応が現れることがあります。量が増えると呼吸が浅くなります。
強い眠気、ふらつき、動悸、口の渇きなど。幻覚や呼吸が浅くなるなど、重い反応が現れることもあります。
強い眠気、ふらつき、動悸、口の渇きなど。多くの成分が重なるため、反応も重なりやすい薬です。
耳鳴り、めまい、吐き気などが現れやすく、量が増えると呼吸が速くなる、出血しやすいなどの重い反応につながります。
大量に飲んだ場合の重い報告は多くありませんが、お腹の張り、下痢、吐き気などが現れることがあります。
眠気、だるさ、ふらつき、口の渇きなど。体がふわふわするような浮遊感が現れることもあります。
胃腸の痛みや吐き気、めまい、眠気など。胃腸の出血や腎臓への負担にも注意が必要です。
強い眠気、ふらつき、口の渇き、動悸など。幻覚や呼吸が浅くなるなど、重い反応が現れることもあります。
119
Poison center
Tell them
救急隊・医療機関・中毒110番には、薬の名前、飲んだ時刻、飲んだ量(わかる範囲で)、一緒に飲んだもの、年齢、今の症状を伝えてください。包装や説明書があれば保管し、見せられるようにしておくと役立ちます。自分で吐かせようとせず、指示に従ってください。
01 — Dose
量だけで危険度は決まらず、数字だけが独り歩きするためです。反応の有無は、体質や体調、一緒に飲んだものにも左右されます。
02 — Method
再現につながる情報は書きません。反応そのものを、体に起きることとして理解するためのページです。
03 — SNS
飲んだ量・体質・併用薬がわからず、内容の真偽や因果関係を確認できません。当サイトでは医学的な情報源として扱いません。
反応の記述は、各薬の添付文書、医療用医薬品の添付文書の「過量投与」項、厚生労働省・日本中毒情報センターの公開情報に基づいています。出典は各薬のページに表示しています。
このページは、以下の公的機関の公開情報に基づいて作成しています。情報の確認日:
本ページの情報は医学的助言・診断の代わりになるものではありません。緊急時は119番、または医療機関・中毒110番に相談してください。