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Monograph — 解熱鎮痛薬

ロキソニンS

ロキソプロフェンナトリウム水和物(Loxoprofen sodium hydrate)

Loxonin S

解熱鎮痛薬 第1類医薬品 15歳未満は服用しない C15H21NaO5

ロキソプロフェンナトリウム水和物を有効成分とする解熱鎮痛薬。痛みに速く効く特徴をもつプロドラッグ型のNSAIDsで、胃への負担が少ないよう設計されています。

Overdose 過量服用時の反応を読む

製造販売元・販売元(情報源記載時点): 第一三共ヘルスケア株式会社

ロキソニンSの商品写真
商品画像: 第一三共ヘルスケア「ロキソニンS」製品情報

作用のしくみ

ロキソプロフェンナトリウムはプロドラッグ型のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)で、体内に吸収されてから活性型に変化し、痛みや熱の原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑えることで鎮痛・解熱作用をあらわします。胃への負担が少ないよう設計されている点が特徴です。

効能・効果

添付文書の「効能・効果」に基づく記載です。

  • 頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・捻挫痛・外傷痛の鎮痛、悪寒・発熱時の解熱

成分

添付文書の「成分・分量」に基づく記載です。

成分 含有量 備考
ロキソプロフェンナトリウム水和物 1錠中 68.1mg(無水物として60mg) 有効成分(プロドラッグ型NSAIDs)

化学情報

有効成分の分子式・分子量・IUPAC名。構造式は PubChem(NIH)の 2D 構造式を利用しています。

用法・用量

添付文書に記載された、通常の使い方です。

成人(15歳以上): 1回1錠、1日2回まで。症状があらわれたとき、なるべく空腹時をさけて服用してください。再度症状があらわれた場合は3回目を服用できます。服用間隔は4時間以上あけてください。15歳未満は服用しないでください。

  • 用法・用量を厳守してください。
  • PTPシートから取り出して服用してください(シートのまま飲み込むと、食道粘膜に突き刺さる事故につながります)。
  • 3〜5日間服用しても痛み等の症状が繰り返される場合は、服用を中止し医師の診療を受けてください。
  • 1〜2回服用しても症状がよくならない場合(他の疾患の可能性も考えられる)は、服用を中止し医師・歯科医師・薬剤師に相談してください。

副作用

通常の用量でも現れることがある副作用と、まれに起こる重篤な副作用です。

Common

  • 皮膚: 発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器: 腹痛、胃部不快感、食欲不振、吐き気・嘔吐、腹部膨満、胸やけ、口内炎、消化不良
  • 循環器: 血圧上昇、動悸
  • 精神神経系: 眠気、しびれ、めまい、頭痛
  • その他: 胸痛、倦怠感、顔面のほてり、発熱、貧血、血尿
  • その他(持続・増強時は中止・相談): 口のかわき、便秘、下痢

Serious

まれに起こる重篤な副作用

次のような症状があらわれた場合は、直ちに服用を中止し、医師・薬剤師に相談してください。

  • ショック(アナフィラキシー)
  • 血液障害
  • 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症
  • 消化性潰瘍、消化管出血、消化管穿孔、小腸・大腸の狭窄・閉塞
  • 腎障害
  • うっ血性心不全
  • 心筋梗塞
  • 脳血管障害
  • 間質性肺炎
  • 肝機能障害
  • 横紋筋融解症
  • 無菌性髄膜炎
  • ぜんそく
  • 過度の体温低下、虚脱、四肢冷却

過量服用時の反応

決められた量より多く飲んだときに、体に現れうる反応です。用量(錠数)・入手方法・服用手順・併用の組み合わせは掲載していません。

胃腸への負担が強く、胃痛、吐き気、胃腸の出血などが起こりやすくなります。腎臓や肝臓への影響にも注意が必要です。

ロキソニンSを多く飲んだときに現れうる反応を、時期と重さの目安ごとに並べています。反応の出方には個人差があり、この順番どおりに進むとは限りません。

  1. PHASE 01

    はじめ

    • 胃痛
    • 吐き気
    • 胸やけ
    • 腹痛
    • 食欲不振
    • めまい
    • 眠気
    • むくみ
  2. PHASE 02

    時間がたつと

    • 黒い便・血便・吐血
    • 尿が減る
    • 強いむくみ
    • 動悸
    • 息切れ
    • だるさ
    • 耳鳴り
  3. PHASE 03

    重くなると

    • 消化管穿孔
    • 腎不全
    • 肝障害
    • 心不全
    • 意識障害

注意

胃腸の出血や腎臓の障害は、痛みがなくても進むことがあります。黒い便、尿の減少、強いむくみに気づいたら、すぐ受診してください。

反応の出方は、飲んだ量・体質・そのときの体調、一緒に飲んだものによって変わります。量だけで危険度は決まりません。症状がなくても、時間がたってから悪化することがあります。緊急時は119番、または中毒110番(072-727-2499 / 029-852-9999)へ。

Sources / 出典

過量服用時の反応は、各薬の添付文書、医療用医薬品の添付文書の「過量投与」項、厚生労働省・日本中毒情報センターの公開情報をもとに、一般向けの言葉に言い換えたものです。用量(錠数)・入手方法・服用手順・併用の組み合わせは掲載していません。

飲み合わせ

添付文書の「してはいけないこと」「併用注意」に基づく主な相互作用です。

併用するもの 内容 区分
他の解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬 本剤を服用している間は使用しないこと(添付文書「してはいけないこと」)。 使用しない
アルコール(飲酒) 服用前後は飲酒しないこと(添付文書「してはいけないこと」)。 生活上の注意

上記は主なものです。他の薬(処方薬を含む)と併用する場合は、必ず医師・薬剤師に相談してください。

注意事項

  • 「1回1錠・1日2回まで(再発時は3回目可)・服用間隔4時間以上」を厳守してください。
  • 長期連続して服用しないでください。
  • 妊婦・授乳中の方、高齢者、胃・十二指腸潰瘍や肝臓病・腎臓病・血液の病気の既往がある方、気管支ぜんそく・潰瘍性大腸炎・クローン病・全身性エリテマトーデス・混合性結合組織病の診断を受けた方などは、服用前に医師・歯科医師・薬剤師に相談してください。

情報源

このページの記載は、以下の一次情報のみに基づきます。情報の検証日: 2026-10-28

  1. 01
    ロキソニンS 一般用医薬品情報(添付文書) — KEGG MEDICUS(京都大学 Bioinformatics Center)
  2. 02
    ロキソニンS 製品情報 — 第一三共ヘルスケア
  3. 03
    ロキソニンS 添付文書(PDF) — PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)

過量服用時の反応の出典は、上の「過量服用時の反応」セクション内にまとめています。